2016/04/11 19:27

このFender USA のストラトは、初めてギターを手に持ったもので、かなり思い出深い代物だ。

ちなみに、今はもうない。

「もしかして、ギターやればモテるかも!」と、遅く訪れた思春期に胸を高めながら、何も知らない状態で、まだ数少ない楽器屋へ足を踏み入れた時代を想い出させる。
全く知識のない私は、Zo-3は素人が使うもの。でも5万円くらいする。
普通のギターは、プロが使うから30万円以上する。という認識しかなかった。
まぁ、実際に高くて買わなかったのだが、「モテるためにはギターやるしかないんじゃあ!」と
もう思い込みの情熱で、趣味でギターをやっている知人に、ギターを教えてもらった挙句、
この写真のFender USA  Stratocasterを貸してくれた。
この形と色をみて、「これがギターだ!」と心躍った記憶が懐かしい。

1年くらい借りていたある日、DTMで作曲していたオレは、MIDIとギターをつなげられるという、
なんか、S15をターボ化するような、このDTMのソフトにGI-10をアドオンすれば、MTR要らないし、
ミックスめちゃ楽や!と思い、いてもたってもいられずに、さっそくローランドのGK1とGI-10を購入してきたが、

なんと!!

GK1を装着するには、PU付近に穴を開けて取付をしなければいけない。という、
なんだか、この素晴らしい機能を手に入れるからには、その対価となる代償を払わなければならない。
みたいな状態に陥り、

これは、借り物のギターやし・・・ 穴開けられへんわ!
しかも、Fender USA  Stratocaster・・・ 使い込んでいて愛着あるんかな?
でも、そんな大切なギターを初心者で、どう使うかわからんオレに貸すかな?
この装置を付けて、偉大な力(GI-10)を試してみたい!
だが、しかし、これは借り物だ・・・
でも、すぐに試したい・・・

こうして、ダークサイドに堕ち、DTMソフトで録音ボタンをクリックしながら、ギターを弾いてみると・・・
この当時、出来が悪かったのか、ダークサイドに堕ちた報復なのかわからないが、
取り込んだ音は、音切れするし、MIDIデータにならないし、音符も滅茶苦茶に表記されるし、
とても実用で使えるレベルではなかった。
アンプにつないで音を出す分にはいいのだが、肝心のDTMソフトへの音の取り込みは、失敗といえる。
時代が早かったのだ。
そして、このギターは暗黒らしく、闇に葬られた。